眠れぬ夜の、記憶とわたし〜思い出したくなかったことが、また浮かんできた夜に〜
2025/07/04今夜も、おやすみ前に
夜は本当は早く眠れたらいいけれど、ふと目が冴えてしまう夜もあるから。
もう終わったはずのことなのに、
またふいに、思い出してしまう夜があります。
誰かの言葉。
自分の失敗。
あのとき黙ってしまった後悔。
できなかった返事。
言いすぎたこと。
「なんで今…?」って、自分でも思うけれど、
ふとした瞬間に浮かんできて、
そして胸の奥がきゅっとなる。
誰にだって、あること。
わたしにも、そういう夜があります。
そしてたぶん、それはきっと多くの人にあること。
夜って、静かで、
周りが止まっていて、
自分だけがそこに取り残されたような気持ちになる。
だからこそ、日中は気づかないフリをしていた気持ちが、
そっと顔を出してくるのかもしれません。
「また思い出しちゃったな」
そんなときは、そっと目を閉じて深呼吸してみます。
胸の奥がざわざわしていても、
そのまま、今ある気持ちにフタをしないで。
「そうだよね、あのとき、ほんとはつらかったよね」
「がんばって飲み込んだんだよね」
そうやって、自分の心に、
やさしく声をかけてみる。
忘れなくて、いい。
無理に忘れようとしなくて、いいんです。
思い出してしまうのは、
「ちゃんと感じられなかった気持ちが、まだそこにあるよ」と教えてくれているだけ。
過去は変えられないけど、
その記憶にどう付き合うかは、
少しずつ変えていける。
たとえば、
「思い出しても大丈夫」と思えるようになること。
「今の私は、あのときの私よりやさしくなれた」と思えるようになること。
それも、立派な“癒えた”ということなんじゃないかなと思うのです。
今夜は、眠れなくてもいいから。
ただ、静かに呼吸をして。
手をあたたかいお腹にあてて、ゆっくりと吸って吐く。
耳をすませて、自分の心の音を聞いてみる。
眠れない夜は、きっと、心が話しかけてきている夜。
最後に
この文章が、
「また思い出しちゃった…」と思ったあなたの、
今夜の小さな灯りになれたらうれしいです。
無理に何かを変えようとしなくていい。
ただ、ひとつ深呼吸するだけでも、
きっと、何かがすこし変わっていきます。
おやすみなさい。
よくがんばった今日を、ゆっくり手放せますように。